2020年2月20日、東京農業大学稲花小学校に行ってまいりました。
昨年より開校した稲花小学校内部は、無機質なコンクリートのスタイリッシュさと木のあたたかい温もりが融合して教育施設とは思えぬお洒落な内観です。場所も小田急線沿いの方にも通いやすいですし、週5の給食・アフタースクールと共働き世帯には心強いサポートですね。さて、会場である体育館へご案内いただき報告会が始まりました。最初は1年生の皆さんによる校歌と「みぎのてのひら」という歌の合唱を大きなスクリーンで視聴しました。両曲とも谷川俊太郎さん作詞、御子息の賢作さん作曲です。入学希望の方はご存じかもしれませんが、詳しくは稲花小学校さんのアメブロにあります。→https://ameblo.jp/nodai-touka/entry-12560390739.html 小さな体から大きな声をだし、元気に歌っているその姿に感極まって目元を拭われたり鼻をすすったりされる先生方があちこちと…。その姿にも胸を打たれるものがありました。
では2020年度入試報告会の内容です。
入試の特徴…WEB出願。前期/後期、併願可。併願込みの倍率だと12.8倍だが実質は8倍程。試験日の希望日順を申請可(※希望通りとは限らず)志願者在住地域は同区の世田谷区が多いですが神奈川からもいます。またグループの割り振りは極力生まれ順に近い児童同士で組む。採点配慮は無し。合否判定は男女別々に選考し、事前面接の内容を考慮し総合的に判断。受験者の住所、前期後期併願の有無、東京農大との関わり(教員や卒業生)は合否判定に無関係。
事前面接…1組10分程度。日時変更は不可。何としても来て頂きたいと話されていました。実際、欠席も少なく関西・海外からお越しになる御家庭もいます。また殆どが両親揃っての面接ですが仕事の都合等もあるので片方でも問題なし、その際は欠席のお手紙不要。1時間も前に来ることは避けましょう。
入試…平均的な私学の学力程度。実際に出題を見せてもらいました。私見ですが、ひねってあったり突飛した難問はなく総合プリントをバランスよく取り組まれているお子様なら大丈夫といったところです。ただ1日校といった難関校を視野に入れているお子様も受けているので油断禁物です。入試中は保護者が必ず1名待機していてもらう。前期よりも後期の方をやや難度をあげているが特に深く心配せず臨んで大丈夫。前期後期両方受けられる児童も多々いる。点繋ぎ(巧緻性)に関し、2020年度の内容は大変細かく、難しく、ゆっくり取り組んだお子様は間に合わず。完答出来たお子様もいなかった。2021年度も設問予定だそうなので色々な図案の物に取り組み、時間をはかりながら修練した方が良いでしょう。諦めない姿勢も大切です。
行動観察…2020年度は「みんなでやる」がテーマ。失点対象として挙げられる実例として・運動活動→準備体操の時点で教師の話を聞いていない。わざと違う行動をとる。アピールしてくる。クマ歩きでも、ゆっくりとクマのように歩きましょう、と指示をして見本を見せてもダッシュする。幼児教室や自宅でそう練習しているので条件反射なのでしょう。しかしそれを見た次の子も動揺してしまい同じようにダッシュしてしまう。これは両者ともお約束が聞けていなかったと判断されます。集団活動→受験番号バラバラの状態で指示に従って最終的に5人グループに。そこから新聞紙を使ってボール運び。このとき新聞紙は4辺、人数は5人。配置を相談しあい、互いの意見を尊重できるか。競争の言葉で突っ走らず、和を乱さず協力できるか。自由遊び→5人グループに1つの道具を配布。(前期:ボール/後期:フラフープ)こちらも皆で話し合い遊べるか、譲り合ったり交換出来るか。5人で遊べる事を意識して動けているか。また、楽しめていると夢中になり良くも悪くもその子の素が出てくるのでそういったところも見極めの1つとして判断している。
2021年度入学試験について…HPにて、5月→試験日程、試験内容の公表。9月→出願方法、試験当日の連絡事項、作文テーマの発表。
説明会日程…5月下旬→第2回学校説明会(2021年度入試について)、8月下旬→第3回学校説明会(年長者限定)。決まり次第HPにて公開だそうです。